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Formula試験運転

試験運転中です

マルドナドは偉大なドライバーへと進化するのか?

予告どおり、マルドナドの記事訳しましたよおおおおおお。書き手は当ブログ御用達のマーク・ヒューズ氏。彼はやはりアツいですね、とにかく。オーストリアGPのフェルスタッペンへのあのオーバーテイクから詳しーくMaldoについて書き起こされております。あのMalの挙動に関しては、BSの放送*1だと、確かモリワッキネンさんはちょっと引き気味でコメントしてたように記憶しておりますが、彼によるとそんなことはなく、あれこそがMaldoセンパイの進化を物語るもの、的な感じらしいですよ。う~ん、どうだろうw


ともかくも元記事はこちら。そして、この人の英文は表現とかが他の人よりちょっと込み入ってて、有り体に言えば個人的には若干難しくてですね、まあそんなわけなので、訳の精度はいつもよりさらに落ちておりますゆえ、ご容赦&誤訳指摘など賜れればなと思う次第でありまする。まだまだ勉強じゃ!


オーストリアのすばらしい回避を経て、パストール・マルドナドは、偉大なドライバーになりうるだろうか?

ロータスドライバーから「これまで見た天性による反射的車体コントロールの中でもっとも素晴らしいもののひとつ」であると思われるものを目撃して、SKY Sports F1のアナリスト、マーク・ヒューズは、パストール・マルドナドが偉大なドライバーとして花開くか考察する。


パストール・マルドナドの最新のレースにおける、マックス・フェルスタッペンとの7位をかけた戦いは、オーストリアGPのハイライトだった。これまで見てきた天性による反射的な車体コントロールの中で、もっとも素晴らしいもののひとつにおいて、このレースは最高潮に達した。


パストールはマックスにフェイクを仕掛けようとしていた。彼らがピットストレートを走行していたとき、インサイドからパスするかのように直列に並び、そのうえで、アウトサイドに向けて左側へ転換したのだ。しかしこのとき、彼は、タイヤが古いフェルスタッペンはものすごく早くブレーキしなければならなかったという点に足をすくわれてしまった。


それゆえパストールは、自身が、モナコにおけるマックスと似たような状況にいることに気づいた。このとき、マックスは、ロマン・グロージャンオーバーテイクしようとしていたのだった。DRSを使用して8速全開、時速201マイルで走行していたマルドナドは、減速するトロロッソをの後方を避けるため、左側へと急旋回せざるをえなかった。


結果として起きたあの荒々しい一瞬は、このロータスドライバーとしてはまったく取り返しのつかないものに見えた。車体の裏面がバンプを擦って火花が噴出し。リアのグリップを失い、横向きに回転した。ビデオによる詳細な分析により、車はラインから最大で50度も外れていたことが確認されている。


いつもなら、マルドナドの車はスピンを喫し、おそらくは、コース外の芝に沿って左側のバリアへ、あるいはもし運が良ければ、なのも起こることなくターン1のランオフエリアまで行ってしまったことだろう。そして、事故と事件だらけのF1キャリアにおける、マルドナドの新たな惨事の1ページとなっていた、ただそれだけのはずだ。


しかし、そうなる代わりに、マルドナドはどういうわけかスライドに即座に対応して、うまくカウンターステアを当てて――このスピードにおいてというのが一層印象的だ、再び素早くそれを戻して、逆方向に流れようとする車を押しとどめ、スピンさせなかった。


DRSを閉じてブレーキを踏み、リアにグリップを戻した。そして彼は減速してコーナーへ向かっていった。その上、フェルスタッペンをパスしてそれをやったのだ。エスケープゾーンに滑り込んでいったのはフェルスタッペンのほうだった。マルドナドの反応と瞬間的に発揮された本能は大いに注目すべきものだ。完全に非常警報ものだった緊急回避は、時間にすればほんの1秒にすぎず、それはほとんど早回しの映像のようだった。そのことが、この注目すべきドライビングが、どれほどたやすくは実行できないものであるかを物語っている。


間一髪のタイミングと奇跡的なハンドルさばきによって、激しいレースから二戦連続となるポイント獲得を果たした。このレースとカナダでの素晴らしい6位入賞は、素晴らしいスピードを発揮したモナコでの一戦に続くものとなった。彼はモナコでは、ブレーキシステムにおけるリークに苦しめられ、リタイアを強いられている。


もちろん早合点はしてはいけない。が、しかし、F1で5年目のシーズンを送っるマルドナードは、ようやく信頼できるドライバーになりつつあるのではないだろうか?それも、彼はスピードとその攻撃的スタイルのスリルを依然として失っていないのである。


今年序盤、彼の支援者PDVSAによるチーム運営への莫大な貢献があるにもかかわらず、ロータスは彼へのフラストレーションを募らせていた。フラストレーションは、繰り返されるインシデントの下で発揮される、そのレースペースが優れているだけに、一層深いなものとなっていた。


彼は気まぐれなピレリタイヤに対して格別に鋭敏な感性を持っていて、スティントの最後まで良い状態を保たせる技術に関しては、最高峰のドライバーの一人である。この能力によって、彼はスティント終盤において、チームメイトのロマン・グロージャンよりも強力なレースペースを発揮できる。しかし、いくつものミスが――どの状況も同じではなく、それゆえ予測することは不可能なのだが――本来手にするはずのその恩恵を損ね、何ポイントもの価値あるポイントが失われてきた


かつてウィリアムズも同様のフラストレーションに悩まされていた。そこでは、アレックス・ヴルツが、彼に対し専門的な助言を与えた。それは、しばしば事故の引き金となっていたホイールトゥホイールのバトルにおいて、すぐに頭に血が上ってしまうエモーションの背景にあるパターンを理解することに関してだ、彼はこのエモーションが頭をもたげてきた瞬間、思考プロセスを超えてしまうのだった。


ひとたび状況が分析されると、パストールはそのメカニズムを十分に理解したようだった。しかし、高いストレスがかかるときには、われわれはみな、かつての行動に逆戻りしてしまう傾向がある。そうしたエモーションがやってきて、結果としてその本能を変えてしまう瞬間を彼が認識するに十分な経験をつむには、長い時間がかりそうだった。


しかし、F1はそのときが来る前に彼に見切りをつけてしまうのだろうか。彼はベネズエラで愛されているドライバーあり、母国ではものすごいスーパースターだ。それに付随した政府のサポートも持っている。少なくとも、それらは、彼が単純に忘れ去られるのは妨げられた。


F1ルーキーイヤーのウィリアムズでのチームメイト、ルーベンス・バリチェロは、マルドナドのステアリング操作のテレメトリーデータにしばしば驚いていた。フロントタイヤはまるでスーパーマーケットのショッピングカートのタイヤみたいだと回顧している。しかしこのとても忙しいスタイルは速いラップを出すのにはしばしば極めて効果的だった。緊急的に反応するのではない場合においても、彼がそのような忙しいスタイルに馴染んでいたことは、おそらく、日曜のあの奇跡的な回避にも一役買ったことだろう。


2011年、彼は、ウィリアムズでニコ・ヒュルケンベルグが果たしたルーキー・ドライイバーという役回りを引き継いだ。このチームの当時のテクニカルディレクター、サム・マイケルはマルドナードのもともと持っているペースはもっと優れていると考えていた。しかし、チームは、2013年末に彼がチームを去るのを喜んだ。2012年のスペインGPで、フェルナンド・アロンソフェラーリからの膨大なプレッシャーにさらされながらも、ミスひとつない磨きぬかれたドライビングを披露して優勝を果たしたにも関わらずだ。


最近のアクシデントのない走行が、彼の進化の始まりといえるのかを考えるにあたっては次のことが重要かもしれない。カナダで後ろから迫るペースの速いセバスチャン・ベッテルフェリペ・マッサの車が彼を捕まえた時のことだ。彼は、そのタイミングが来たとき彼らにレースをするためのスペースを与える、という手続きを寸分の隙もなく行ったのだ。簡単に屈服するのではなく、彼らが仕事をするのを困難にさせつつ、しかし、譲るべき瞬間を正確に認識する。


さらに、日曜のフェルスタッペンとのバトルには、いつもなら彼が頭に血が上ってしまったであろうすべての要素が含まれていた。すばわち、遅い車、相手の防御に徹したドライブ、繰り返し頓挫するオーバーテイクだ。「彼は、あまりほくにスペースを残してくれなかった。ルールには、そうしなきゃいけないって書いてあるんだけどね」彼はレース後に言った。「彼がこういうことをしているのを見て、僕はもっと注意深く、しかしもっとアグレッシブにやっていかきゃいけないと自分に言い聞かせたんだ。」


この明らかに矛盾した要求をうまくこなすことができるかが、偉大なドライバーなのか、それとも無能、あるいはクレイジーなドライバーなのかの分かれ目なのだ。


過去にはクレイジーなF1ドライバーもいて、そのうちのいくらかは善良な市民に変貌さえしたが、それは、その初期の火花を散らすような速さを犠牲にしてのものだというのが相場だった。アンドレア・デ・チェザリスはそういうタイプの一人だった。マルドナドのように、多数の事故を起こすにもかかわらず長いキャリアを許されたドライバーだった。彼同様、莫大な資金を持ちこんでいたからだ。


最初の6シーズンは、彼は印象深いまでに速かった。しかし、恐ろしいほど無謀だった。80年代後半から90年代前半までのリアル、ダラーラそしてティレル時代までには、彼は信頼できるドライバーになっていた。しかし、遅くなっていた。マルドナドは、まったく遅くなる気配がない。しかし、車の中でどんどん冷静さを増していくかもしれない明白な兆しがある。


ヴィットリオ・ブランビラは75年のオーストリアGPで優勝するほど速かった――しかし、彼はその時でさえ、ゴールしたすぐ後にクラッシュしたのだ。彼もまたキャリア終盤には、事故を起こさないが遅いドライバーになってしまった。


ブランビラがオーストリアでコントロールを失ったのは、実は、マルドナドが日曜に奇跡的な回避をし倍所から100mくらいのところだった。マルドナドの狂気の裏に隠されていた偉大なドライバーが、ようやく表に出ようとしているのだろうか?*2


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く~かっこいいゼ!*3


☆個人的単語リスト
culminate=最高潮に達する
sell~a dummy=~にフェイントをしかける
line up=一列に並ぶ
catch out=のしっぽを捕まえる、うそ・誤りを見破る
flat out=全速力で走る
swerve=[真っすぐな進行方向から急に〕それる
irretrievable=取り返しのつかない
cascade=滝になって落ちる
ground=grindの過去・過去分詞形
slew=回転{かいてん}する
deg=degree
course of events=首尾、なりゆき
pepper=たっぷりと~を振りまく
opposite lock=カウンターステア
split-second=ごく短い時間
not much more than=~にすぎない
footage=映像のある場面
by the skin of one's teeth=間一髪で
thwart=妨害する
one swallow doesn't make a summer=早合点してはいけない
vagary=とっぴな行動
gauge=ゲイジ、測る
red mist=判断力を鈍らせる極度に闘争的で怒りに満ちた感情
overpower=征服する
revert=〔元の習慣・状態などに〕立ち戻る
mitigate=怒り・苦痛などが和らぐ
passed over=賞味期限切れの
trolley=英ショッピングカート
impeccable=申し分のない、非の打ち所のない

*1:CSに課金してなくてなにが悪いなにが悪いw

*2:しかし、マーク・ヒューズ氏がここでホメてることってそんなすごいことなんですかねぇ。むしろF1クラスのドライバーなら当z(ry

*3:Maldoさんに興味をお持ちの方はこれもぜひぜひぜひ