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BBC:ライコネン&アロンソのクラッシュの一部始終

あのライコネンの不可解なクラッシュについてBBCが一筆啓上していたので、どんなものかと思い訳してみました。


いやあ、今回の記事に関しては特に言うことがなくてですね、なんというか、この記事どうなんでしょうねえーとしか。ともかく訳してみましたので上げますということです。訳してる途中でこの記事ツマンネーなと気づいてしまったけど、ボツにするのももったいないからうpしとくかーとか投げやりな態度でやってたってのは秘密だZE*1


元記事はこちらでございますよ。

オーストリアGP:ライコネンアロンソの恐ろしいクラッシュはいかに起きたか

ファーストラップでのクラッシュはF1では新しいことではない。20台の息を呑むほどの速さの車がレーストラック上にひしめき合い、平均的には二台かそれ以上の車が最終的にクラッシュすることになる。


単に車体が強く打たれるだけのこともあれば、時には本当に目を見張るような事件になることもある。


日曜のオーストリアGPでの、キミ・ライコネンのタンクスラッパー*2とそれに続くアロンソとの酷いもつれ合いは確実に後者のカテゴリーに入る。


レーススチュアートはクラッシュはレーシングインシデントであり、どちらの過失でもないと決定した。


しかし、あわせて三回のタイトルと462回のグランプリ出走を記録する、二人のもっとも経験豊かかつ世界でも最高のドライバーが、一体いかにして、これほどに大規模な衝突を喫したのだろうか?

場違いで、不運で

ライコネンアロンソもグリッド最後方近くでスタートした。散々な予選だったライコネンは14番手、競争力に乏しいマクラーレンマクラーレンアロンソは、グリッド降格ペナルティもあり19番手だった。


二人とも第一コーナーはアクシデントに巻き込まれることなくクリーンに通過し、ライコネンは14番手のポジションを維持した。アロンソはマノーの二台、レッドブルのダニール・クビアト、そしてザウバーのマーカス・エリクソンを処理して、このフィンランド人のテールについてターン2に入った。

ラインから出てしまったタイヤ

ターン2へのブレーキングで、ライコネンは前方の二台のロータスにとの間隔がやや近くなり、それにより、50mの看板をすぎたあたりでトラックサイドにタイヤを落とす羽目になってしまった。


このことと前のロータスの一台の存在によってライコネンのコーナー脱出は制限され、フォースインディアのセルジオ・ペレスの接近を許すこととなり、アロンソもまたライコネンの後ろに一層近づくこととなった。

パワーを落とすのに苦労する

それにもかかわらずライコネンは車をコントロールしているようだった。ターン3までの長い直線に向けて姿勢をきちんと正していたからだ。そしてDRS検地ラインを過ぎる直前になって初めて、リアエンドがルーズになった明らかな兆候が見られ、ライコネンはステアリングを鋭く左に切った。


その刹那、より顕著なステアリング修正がなされ、その次の瞬間には彼のレースは終わっていた。


右方向への急激な修正は、無実なアロンソを巻き込み車がコースの左サイドへと突き刺さる前奏曲となった。

幸運だった回避

言うことを聞かないフェラーリマクラーレンに激しくぶつかり、ともに時速100マイル以上のスピードでバリアーに突っ込んでいった。結果、ライコネンの車の一部はマクラーレンの下敷きになった。

幸運なことに、二台の車は、マクラーレンフェラーリの上に乗っかったまま――ライコネンの頭部からはそれほど離れてはいなかったのだが、バリアに沿って横滑りしていったが、ドライバーはふたりとも無傷だった。

「とても奇妙な事故だった」

もともと多弁ではないものの、ライコネンがレース後にこのインシデントに詳しく語ることはないだろうということは多分に予測されたものだった。彼は次のように語っている。「少しホイールスピンをして左に流れてしまった。これは普通ではないことで、だからうまく言えない事だよ。」


「なんでこんなに激しかったのか、なんでこんなことが起きたのか、確かなことは分からない。でも、最終的な結果はいつも同じさ」「とても奇妙な場所だった。たいていはコーナーを出るときにホイールスピンをするものだけど、明らかにこれはそういうものではなかった」


過失のなかった側としてもっともなことだが、アロンソはずっと率直だ。


「明らかにゾッとするものだった」このスペイン人はいう。「キミはプライムでスタートしたけど、これはおそらくグリップレベルに関しては助けになるものではなかった。彼はかなりホイールスピンしてターン2を出たから、車はムービングしていた」


「右側でも左側でもみんな彼をオーバーテイクをしようとしていたけど、そんなときに、彼はコントロールを失った、車は左側にいってしまい、そこに僕がいたんだ。僕らは二人とも壁に突っ込んだけど、彼の頭にぶつからなくてラッキーだったよ。」


「僕はブレーキしてたんだけど、僕のタイヤは空中にあった。幸いなことに僕らは二人とも無事だった。僕はいたところが悪かったよ。とても奇妙な事故だった。彼は5速かそのあたりで車のコントロールを失ったんだ。」

ライコネンにかかるプレシャー

ライコネンはたしかにあのクラッシュに対してペナルティを課されなかったかもしれないが、しかし彼がこの事故を引き起こした疑いはほとんどないように思われる」BBCスポーツのアドリュー・ベンソンは言う。


ライコネンにとっては昨年のイギリスGPに続くファーストラップでの大きなアクシデントだ。彼はニキ・ラウダが「不必要だ」と形容したイギリスGPでのクラッシュでは47Gもの衝撃を受けた。


「あの事故は、フェラーリでの将来、すなわちライコネンにとってはF1においての将来なのだが、その点において彼にかかるプレッシャーをほとんど減らさないだろう。」ベンソンは続ける。


「このフィンランド人の契約は今年更新の時期を迎える。フェラーリは、更新するか否かの決定にはじっくり考えるつもりだという立場を明らかにしている。」


「もしライコネンが成果をだせば、シートを確保しない理由はない。しかし、状況は悪化し続けている。」

ソーシャルメディアの反応

#AustrianGPというハッシュダグは世界のトレンド入りした。一周目のクラッシュはいつもソーシャルメディア上のファンたちをエキサイトさせるものだが、衝突の後12分間で、アロンソの名前はツイッターで14000回近く言及された。


フェラーリドライバーのアロンソの車がライコネンの車に覆いかぶさってる画像には、スペイン語で「いいね、やっとフェラーリの上に来たよ。」という言葉が添えられて、1000回ほどもリツイートされた。
「恐ろしい」「大きな」「ゾッとするような」という単語がこの二人の事故を語るのに用いられ、そしてニコ・ロズベルグが優勝を決めた後の1分間よりも、クラッシュ後の60秒のほうがややツイートは多かった。

アンドリュー・ベンソン BBCスポーツチーフライター

シーズン序盤、ライコネンは予選で苦しみ、フェラーリに解決するよう言われていた。しかし、この2レースについては、様々な状況のせいで、彼がそれを実行したのかいまだ明らかにならない。


2週間前のカナダでは、ハイブリッドシステムからのパワーの急上昇のせいでヘアピンでスピンを喫し、3位を失った。今週末のオーストリアでは、チームのミスコミュニケーションにより予選18位となった。厳密に言えば、どちらも彼の過失ではない。しかしフェアではないかもしれないが、これらの不運は、人の心に住み着いてしまう傾向がある。


ライコネンフェラーリにとどまりたいと言っているが、いつものように、フェラーリが自分を雇い止めにすることに決めても、それが自分の人生を変えることはないだろうとも言っている。しかし、彼は言明しているのだが、これは厳密に言えば、F1に関する限り、フェラーリかあるいは引退か、ということなのだろう。


だから、掛け金は高い。彼は、自分の目的のためには、クリーンな週末と強力なリザルトを積み重ねることで、自身の運命へのコントロールを取り戻す必要があるのだ。


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恐ろしい事故でしたなぁ…*3

*1:ていうか、先に読んでから訳すか決めろしっていうw まあ読んでくださる皆様がいらっしゃるならば、本場の記事と言えどもキレのないやつもあるという例としてとらえていただければとw

*2:訳注:よく分かりませんが、主に二輪車で使われる用語で、ハンドルが激しく左右に揺さぶられてしまう現象のことを指すようです。タンクtankをハンドルが叩くslapするくくらいに強烈な振動、という感じ?

*3:ちなみに次回は世界のF1ファンのアイドル、みんな大好きMaldoセンパイの記事を訳す予定。まだスタートしてないけど、これはマチガイナイはずw