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Formula試験運転

試験運転中です

マーティンは今なにしてるの?

Maldoセンパイの記事をとかをしょっぱなから訳して自分なのだけれども、実際のところはマクラーレンが好きなんですよね。特にバトン&ハミルトン時代がめっちゃ好きでした。

なので、そんな自分にとって、当時マクラーレンの代表だったウィットマーシュさんは、思い出深い人でもあります。ロン・デニスみたいに腹黒感もないし……いや、腹黒感って個人的に勝手に思ってるだけで実際腹黒いかは知りませんが。まあともかくも、デニスはなんとなく良い意味でも悪い意味でもやり手って印象で、他方マーティンはもう少しあたりの柔らかいジェントルマンという感じでしたね。

ドライバーに対しても、 なんとなくデニスって、たぶんそんなにバトンもアロンソも、というか特にバトンは、ドライバーのタイプ的にあまりお気に召してる感じじゃないんだろうなあとか(これまた妄想で)思ってしまう一方、マーティンはバトンも結構良い感じに扱ってくれてて、その意味でも良い時代だったなーと。あ、バトン応援してるので。

で、そんなマーティンがなんか突然いなくなってしまって、個人的には、あれからなにしてんの?的な感じだったのですが、どうやらアメリカスカップという、ものすごい歴史がありかつ著名なヨットレースの、あるチームのトップに就任した模様。そしてこの人、意外に、というかマクラーレンのトップにまで登り詰めた人なんだから当然なんですが、優秀なマネジャーだったらしい。

そんなマーティン・ウィットマーシュのインタビューに関するブログ記事を訳してみました。……それにしても今回本当に難しかった。本当にまだまだ修行が足りないことを実感。まあそんなわけなので、相当雰囲気訳になってる上、特にアヤシイところは★マークをつけておきましたのでどうかご留意を。元記事はこちら





アメリカスカップでの仕事に着任するマーティン・ウィットマーシュ――そして彼がマクラーレンで学んだこと


マクラーレン全代表のマーティンウィットマーシュはベン・エインズリー・レーシング・アメリカスカップチャレンジのトップとしての仕事を新たに始めた。そこで彼はそこでエイドリアン・ニューウェイと再会することになるだろう*1


BAR*2のウェブサイトでのインタビューででウィットマーシュは自身のマクラーレン代表としての仕事と今の仕事とを比較し、ブリティッシュ・エアロスペースからマクラーレンへの最初の移籍について語った。


「それは論理的なキャリアの転換じゃなかった。」彼は言った。「しかし、それは避けられるものでもなく、また見逃せる機会でもなかった。私はだからそこに行き、仕事をしなければならないと感じた。あの仕事を離れて小さなチーム*3に参加するなんて、私が狂ってるとみんなは考えていたよ。あそこで私はなかなかの成功を得ていたように思えるし、私のために働く数千もの人々からなる巨大な組織もかかえたしね。でも私はそれを後悔する時間はなかったし、そうしたことを考えたこともなかったし、またそんな機会も全くなかったよ。」


「私たちはF1の中でマクラーレンを育てたんだ。でも私たちはまた、レーシングは浮き沈みの激しいビジネスであることも認識したし、だからもし持続可能なビジネスにしようとするなら、多様化し、われわれの技術を用い、能力を用い、そして究極的には、多岐にわたる他のビジネスを生みだす私たちのブランドを用いる必要があった。そうやってマクラーレン・オートモーティブ, マクラーレンアプライド・テクノロジーズ、マクラーレン・エレクトロニック・システムズや残りのほかのすべてを設立した。それは私が参加したレースチームからのかなり重大な構造変化だった。興味深くエキサイティングな道だったよ。」


ウィットマーシュは、カギは組織をうまく成長させることだと言った。「私は必ずしも組織が組織自身のために成長しなければならないとは思わない。組織は組織内にいる人のために成長しなければならないのだ。もし外からチーム内に最高の人材を引き入れるつもりならば、成長させてゆく意志があるということは、言うまでもなく大切なことだ。彼らを気遣わなけならないことも責務なのだと思う。」


「もし組織を成長させているのなら、必ずや組織の内部の人間へ挑戦や要求があり、それがチャンスへとつながっていく。もし私たちが、10年の後も、私たちは同じ規模のままで、そして同じ組織のままでいつづけるつもりだと言ったとすれば、みんなのモチベーションを維持させながら、ここに留らせるような状況をつくることは難しい。」


「(マクラーレンでは)最初、私たちはきっと成功することができる、きっと勝つことができるということを確信させなければならなかった。この種のあらゆる環境において、自信を持ち信頼を得るには、外に打って出て、中核的な課題において成功し、技術的な能力を高めなければならない。みながやることだ。次のステップは、OKだ、私たちはうまく機能する組織を手に入れた。きちんと成果もだせるし、技術も手に入れた。ではそれでどうやってマネタイズしよう?どうやったらチャンスを掴み取れるだろう?そしてどうやって株主価値を作り出そう?そういったことを考えることだ★*4。」


マクラーレンおいては、最初に磨いたのは主に技術的な、つまり販売に関する技術的なサービスだった。そして、それによって、ブランドを自らの手で確立した、というところにまで到達した。私たちがいるのはブランド重視の世界で、そこで消費者や企業になにかを売ろうとするならば、ブランドが必要なのだ。」


「アメリカスカップはすばらしいプラットフォームで、そこでは、このチームはハイテクやパフォーマンスに関する力量、そしてサイクルタイムの短縮のようなものごとをやり遂げる力を証明してみせることができる。私たちは素晴らしい機会を手に入れたのだと思っている。アメリカスカップでは、勝利しようとするための技術面での努力が、より大きな科学技術の組織において、どれほど変化を生み出す契機となりうるか、すなわち、どれほど技術の向上を促す環境になりうるか、そういったことをを実証してみせることができるのだ。」


「私は、そのレースをするカルチャーと反応の速さ、競争力、創造性という本質を捉えることができると請け負うことが私たちの仕事だと思っているよ★*5。それらは、とても大きな技術者組織がハードに働いて追い求めているものだ。私たちはそれを持っている。それは価値ある資産だよ。」


彼はまた、アメリカスカップの将来についても語った――そして、F1に現状にも当てはめられるようないくつかの見解を述べた。


「アメリカスカップは、160年以上にもわたって、すばらしい大会であり続けている。そしてしばしば大きな資金力を有する支援者に頼ってきた。彼らのような人を見つけられれば素晴らしいし、そうした人々を見つけてきたことも素晴らしいことだ。私たちは、彼らが出資し作り出してきたその遺産にとても感謝すべきだ。しかし、もう少し継続性がほしいのならば、アメリカスカップワールドシリーズのような取り組みで、おそらくこの競技をもっと一貫して商業化していく必要がある。」


「あらゆる形態のエンターテインメントがもつ問題は――そのエンターテイメントが私たちのいる業界なのだが、みな自分の余暇の時間をどのように使うかという点においては、無限の数の選択肢を持っているということだ。私がサンフランシスコで見たものは――普通の客としてみていたのだが、本当にエキサイティングで、テレビ映えするアメリカスカップだった。そしてこういう人がいる。四年後にもう一回できるなんてすばらしい★*6。 しかこの競技が四年に一回しか人々の注目を集めないのでは、この競技を商業化し、人々の関心を育てていくのはかなり難しいと思う。」


「もし進んだ技術をもつこのスポーツをもう少しアピールしたいなら、それにはお金が必要だ。そしてお金が必要だということは、仕事に没頭させてくれるような金持ちのパトロンが見つけねけらばならない。さもなければ、この仕事を発展させるのだ。この仕事は実のところは持続可能である。なぜなら、その商業的価値は参加費用を上回るからだ。」


「そして、私がすでに言ったように、それはここBARのみんなにかかっている――BARのみんなは時間、情熱、エネルギー、知識、そして能力をこのチームに持ち込んでくれる。そうして、私たちが勝つだけでなく、この仕事を大きくすることが可能かどうか分かるのだ。大きくなれば、みんなも目の前のキャリアが開けて、成長していく。それがみんなに対してやるべき私たちの義務なのだ。」



この頃が好きだったんじゃ……*7


☆個人的単語リスト
reunite=再会させる
metamorphosis=構造的な変化
implicit=暗黙の、絶対の
in ~ years time=~年後に
in one's own right=生得の権利で、それ自体で、独力で
establish=設立する、確立する
compression=圧縮
catelyst=触媒
hotbed=温床
observation=所見、見解
initiative=新しい取り組み
when=~なので、~ならば
pinnacle=頂点、小尖塔
appeare to-ようにみえる、思える、らしい

*1:訳注:ググれば一発ですが、ニューウェイがヨット開発に携わるらしいのがこのチームなんだそうです。

*2:訳注:Ben Ainslie Racing=ベン・エインズリー・レーシングのこと。ホンダと組んでたあのチームのことではありませんw

*3:訳注:小さなチームとは、もちろんマクラーレンのこと。まあ文脈から分かりますよね。ちなみにウィットマーシュがマクラーレンに参加したのは89年で、それってマクラーレンの絶頂時代では?って感じなのだけど、この頃は後述される関連会社のほとんどはまだ設立されていないころだし、そもそもにして前任の会社ブリティッシュエアロスペース(略称BAe)は世界最大級の航空機会製造会社。もちろん、文脈読めん、世界最大クラスの会社の名前も知らんというあほな自分は、いろいろよく分からず、たくさんググった次第でありますw

*4: The next step is to say ok, we’ve got an organisation that’s running well, it’s performing, it’s got technology, how can we monetise that? How can we take some of those opportunities and create shareholder value?

*5:I think it’s our job to ensure that we can capture the essence of that racing culture and tempo and speed of response, competitiveness and creativity. andがどう繋がってるのか全く分からないwww

*6:And there are those who would say; great we can do it again in four years time.

*7:マーティンのよさげな写真を探してたところ、こんなとこを見つけてしまった…マーティンの写真がまとまっておりますw